どの犬種にも、長所と短所があります。10年から20年以上生きる犬を飼う前に、多くの情報を把握しておくことはとても重要です。しっかりと事前に調べることで、あなたのライフスタイルにピッタリの犬を見つけることができます。
これから紹介する犬たちの特徴を見て、どの犬が狭い室内には向いていないのか、どの犬がたくさんの運動が必要なのかなど、チェックしてみてくださいね。
シベリアン・ハスキー
丈夫な犬種で、優れたそりの引き手としても知られているシベリアン・ハスキー。労働のために作られた犬種なので、体力があり、極寒の気候の中でも非常によく働きます。
頑固な性格で、リードを外すと走り出してしまう傾向があります。主人の言うことをよく聞き、そばに居させるためには、早い段階でしっかりと訓練をする必要があります。
チワワ
無邪気で純粋に見えるチワワ。最も小さい犬種の一つでもあり、安全に違いないと考える人も多いでしょう。ただ、チワワは小さいからこそ、大きな動物から身を守るために、手に負えないほど攻撃的になる性質を持っているのです。
人間をリスペクトさせるためにしっかりと訓練をしない限り、チワワを刺激した子供たちに攻撃する可能性もあります。それに、小さな子供たちに嫉妬することもよくあります。
フレンチブルドッグ
フレンチブルドッグは遊び好きな犬種ですが、気の弱い主人には付け入ることもあります。もし子供がいる家庭でフレンチブルドッグを飼うつもりなら、子供たちに、犬に対して意思を強くかつ優しく接することを教える必要があります。
さらに、顔が平らなフレンチブルドッグは、呼吸問題を始めとする多くの健康問題を発症する可能性があります。それにより、将来的に、高額な医療費がかかることもあるのです。
グレイハウンド
レース用に作られたグレイハウンドは、驚異的なスピードとエネルギーの持ち主として知られています。実際、時速40マイルを記録することも!頭が良く穏やかで、家族にもとても愛情深い性質です。
飼い主にとって悩みの種になりうるのが、外でリードを外した時。この犬種は走り出してしまう傾向があるため、交通量の多い場所では大変危険です。飼い犬がフェンスを飛び越えて通りに走り出さないように、飼い主は最低でも庭には4〜6フィートの高さのフェンスを設置することをオススメします。
ビーグル
ちょうど良い大きさで、フレンドリーで、愛らしい。ビーグルは魅力的な犬種ですが、飼う前にいくつか注意点があります。
狩猟犬として生まれたビーグルには、平均的なペットの運動量に比べても、相当な運動量が必要です。さらに放浪癖もあり、彼らが外に出たい時には巧みな脱出のプロとなることも。
ダルメシアン
元々小動物を狩るために飼育されていたダルメシアン。かつては番犬としても重宝されていました。映画「101匹わんちゃん」の中ではフレンドリーに描かれていますが、実際は打ち解け辛い性格です。攻撃的かつ縄張り意識を持たせないためには、適切な訓練で社会に溶け込ませる必要があります。
ダルメシアンは訓練次第で優れた仲間になってくれますが、家庭用のペットとしてがあまり人気はありません。
ジャック・ラッセル・テリア
とてもエネルギッシュな犬種のジャック・ラッセル・テリア。定期的なスケジュールのもと、たくさんの運動と気配りが必要ですが、適切な訓練をすれば、素晴らしいパートナーになってくれます。ただ、訓練が不十分だと、ジャック・ラッセル・テリアではなく、ジャック・ラッセル・テラー(厄介者の意味。よくそう呼ばれています)となってしまうことも。
時間をかけてしっかり適切な訓練さえすれば、この愛らしい犬は素晴らしいペットになってくれるでしょう。
オーストラリアン・シェパード
オーストラリアン・シェパードはかなりエネルギッシュな犬なので、常に活動的にする必要があります。牧羊犬として生まれたため、もし可能なら、羊飼いの授業に参加すると良いですよ。
彼らは牧羊犬として、小さな子供たちの番をしてくれることも。もしその性質を生かせれば、犬と子供たちの幸せな共同生活を送ることも夢ではありません。
グレート・デーン
グレート・デーンは世界で最も背の高い犬の一つです。大型犬にはメリットもありますが、デメリットもあります。大型犬は股関節形成不全などの健康問題を起こしやすいのです。それに、小さな子供や小柄な大人も圧倒してしまう恐れがあります。
もし多くのスペースを必要とするグレート・デーンを飼うつもりなら、大きい家と適切な大きさの庭は必須です。
キング・チャールズ・スパニエル
キング・チャールズ・スパニエル(別名*イングリッシュ・トイ・スパニエル)の名前にはトイ(おもちゃ)が入っているにも関わらず、子供に適したペットとは言えません。この小さな犬は、遠慮のない子供たちには恐怖を感じ、攻撃されていると、手荒に反応することがあるのです。
可愛らしく小さいキング・チャールズ・スパニエルにはそこまで訓練は必要ないだろうと思う人もいますが、ペットとして家族に迎え入れたいなら、この犬種には多くの時間をかけたトレーニングが必要です。
シャー・ペイ
顔全体を覆うシワは、他の犬とは一線を期したシャー・ペイの大きな特徴の一つです。ただ、このシワは細菌の温床にもなり得るのです。きちんと適切な手入れを行わないと、様々な皮膚問題を引き起こすことになります。
番犬として育てられてきたシャー・ペイは、しっかりとした訓練をしない限り、攻撃的になる可能性もあります。もちろん、番犬としてはすばらしく優秀ですが。
スカイ・テリア
スカイ・テリアは中型の狩猟犬で、このタイプの犬は、恐れ知らずの自信家なのが特徴です。スカイ・テリアは狩猟犬”テリア”の性質を強く持っていて、社会にうまく適合させない限り、攻撃的になってしまう恐れがあります。
また、彼らは放置されることを嫌い、もし長い間孤独にさせると、噛み癖や掘り癖が出てきてしまうこともあります。
ピット・ブル
ピット・ブルがこのリストに載っていることは、驚くことではありません。獰猛に噛み付く攻撃的ないじめっ子だと知られているからです。少数の犬が闘犬として訓練されていることも事実です。ただ、多くのピット・ブルは優れたペットとして飼われています。激しく咬みつくこともありますが、ほとんどのピット・ブルは攻撃的ではありません。
セント・バーナード
映画「ベートーベン」で有名になったセント・バーナード。この穏やかで巨大な犬はペットとして最高の性質を持っていますが、飼う時はやはりその大きさを考慮しなくてはいけません。その体のサイズに見合った、大きな家と車が必要となるからです。
小さなスポーツカーでセント・バーナードを獣医に連れて行くことは不可能です。それに、よだれをよく垂らす彼らを、スポーツカーに乗せたくはありませんよね?
秋田犬
日本で盲導犬として育てられてきた秋田犬。家族を守ってくれる心強い犬ですが、時にはあなたの友人やご近所の人たちを侵入者とみなすこともあります。家族を守ると同時に、友人が訪ねてきた時には落ち着いて行動できるように、きちんと訓練をする必要があります。
また、子供達には、秋田犬に対して落ち着いて優しく接するように教えなくてはいけません。秋田犬は、挑発されるのが好きではないのです。(誰もがそうですが)
ペキニーズ
ペキニーズは抱きしめたくなるような可愛さを持つ犬ですが、実際は人形のように扱われることを嫌います。非常に独立心が旺盛で、気が強く、抱きしめられたり大勢の中にいることが好きではないのです。
中には、この犬が抱っこされることが嫌だと理解していない子どももいます。子供たちがペキニーズのパーソナルスペースに気をつけることを学ぶか、もしくは乱暴な遊びや身体的接触に寛容な他の犬種を飼う方が良いかもしれません。
ジャーマン・シェパード
正しい方法で訓練すれば、従順で賢く、飼い主に忠実な素晴らしい飼い犬になりえるジャーマン・シェパード。彼らは非常に賢いため、警察犬としても重宝されています。強力な鼻が、違法物質や行方不明者を捜すためにも役立っているそうです。
かなり力が強いため、きちんと訓練をしないと、飼い主は押しのけられてしまいます。成犬になってから振り回されないためにも、小さいときによくトレーニングをすることが大事です。
ナポリタン・マスティフ
ナポリタン・マスティフは、南イタリアで初めて飼育されました。もともとは番犬として働いていましたが、噛むより吠える方が得意な、優しく穏やかな巨人です。
もし飼いたいと思うなら、よだれには要注意。家具の至るところによだれがかかることを覚悟しなくてはいけません。さらに、大型犬には小型犬に比べて健康上の問題も多く、将来的に高額医療費がかかる可能性もあります。
ハバニーズ
ハバニーズもまた貴重な犬種のひとつで、完璧な家庭用の犬としてキューバで産まれました。常に注目を浴びたい人懐っこいこの犬は、家族と過ごすのがぴったりなのです。
一人きりになることが耐えられず、不安に襲われてしまうハバニーズ。もし長期間留守にすることがあれば、ドッグシッターを雇うことをおすすめします。
プレサ・カナリオ
子犬だととても可愛く見えるプレサ・カナリオですが、大きくなった時は問題の塊で、何年にもわたり悪評を得ています。この大型犬は家畜を守るために作られたため、家やアパートの中ではうまくいきません。
世界の一部地域では、実際にプレサ・カナリオを禁止しているところもあります。この犬は、脅威とみなしたものには何でも攻撃する特性を持っているのです。