私たちの住む地球には、聞いたこともないような様々な生き物が、星の数ほど暮らしています。変わった性質や特徴を持つ生物を知ることはとても興味深いことです。今回紹介するのは、近づいた人間の命を奪うこともある危険な生物たち。蛇や魚は種類によってはペットとしても人気で、家の中で飼っている人も珍しくありませんよね。でも、中には触ったり噛まれたりすると一瞬で全身に毒が回り、血を吹き出してしまうような恐ろしい種族もいるのです。
ブラジリアン・ワンダリング・スパイダー
蜘蛛は益虫として知られ、私たちの生活圏内でもよく見かけます。ただ、毒を持つ蜘蛛も多く、特にこのブラジリアン・ワンダリング・スパイダーは、最凶の毒蜘蛛として知られています。
かなり攻撃性が高く、噛まれた人間は痙攣、低体温症、心臓麻痺などの症状に襲われ、たった数時間の間に死に至ります。特に男性は、男性器の勃起症状と猛烈な痛みで苦しむそうですよ。毛に覆われた8本の足と赤い口は、不気味極まりないですよね。
デスストーカースコーピオン
毒性が非常に強いサソリの中でも、このデスストーカースコーピオンは最も危険で、サソリの毒針による被害の75%以上が、このサソリによるものだそうです。人間の大人ですら死に至る場合があり、特に子供は激痛、発熱、麻痺、呼吸困難を経て、窒息死する恐れがあります。
動きが俊敏で、狙った獲物には速攻攻撃し決して逃がさないため、デスストーカーと呼ばれています。主な生息地は中東、北アフリカ、ヨーロッパなどの乾燥地帯です。
アフリカヒョウ
アフリカ大陸、東南アジア、ロシアなど、広範囲で生息するアフリカヒョウ。ネコ科の動物は動物園では人気者ですが、野生のヒョウの危険度はトップクラスです。小柄ながら力は強く、自分よりも大きな獲物も捕食してしまいます。
人間も積極的に襲う傾向があり、一度ヒトの味を覚えると、何度も襲ってくるとか。通常の動物は反撃したり怪我をさせると逃げ出すことが多いですが、ヒョウはさらに凶暴になるため要注意です。
アフリカナイズドミツバチ
通称「キラービー」と呼ばれる凶暴なアフリカナイズドミツバチ。本来なら大人しい性格のミツバチですが、セイヨウミツバチとアフリカミツバチを人工的に交配してたことで凶暴性を発揮。さらに研究所から逃してしまったことで、南北アメリカ大陸に広がってしまいました。
何もしなければ大丈夫ですが、自分の巣を徹底的に守り抜く習性を持つこのミツバチを怒らせてしまうと、何千匹という仲間で執拗に襲い、毒針で刺し続けてきます。
ブラックマンバ
サーカスなどで首に蛇を巻くイベントがあるように、毒を全く持たない大人しい蛇も多くいます。しかしコブラの仲間のブラックマンバは、世界で最も危険な毒ヘビの一つとされ、”死の化身”と呼ぶ人もいるほどです。
噛まれれば、血清を打たない限り、20分から1時間程で死に至ります。実は大変臆病で警戒心の強いこの蛇は、自分から襲うことはほとんどありません。しかし追い詰められた時は一転し、素早い動きで執拗に襲いかかります。
ズキンアザラシ
アザラシといえば、白や灰色のころんとした体でつぶらな瞳を持つ水族館のアイドルですよね。しかしこのズキンアザラシは、私たちが見慣れているアザラシとは性格も容貌も全くの別物です。ズキンアザラシのオスの頭の上には、大きな膀胱の袋が載っており、さらに求愛や威嚇の際、鼻から大きな赤い袋を膨らませてアピールします。
攻撃的な性格をしていて、他の生き物が縄張りや子供に近づく時は、容赦なく襲ってくるので要注意です。
ヒクイドリ
オーストラリアやパプアニューギニアに生息し、鳥の中でも最大級の大きさを誇る飛べない鳥、ヒクイドリ。体高は1.5m前後で、強力な脚力とナイフのような鋭く長い爪を持ち、人間も簡単に引き裂くことができます。人を襲う確率は高く、「世界で最も危険な鳥」と言われるほどです。
稀にペットとして買う人もいますが、飼い主や偶然遭遇してしまった人を殺してしまうニュースも少なくなく、相当な知識と設備が必要とされます。
サシハリアリ
南米の低地多雨林に生息するサシハリアリ。日本のアリに比べるとはるかに大きく、
おしりから出る針に刺されると、昆虫の毒液の中でも最も強い痛みを与えると言います。
死ぬことはありませんが、一度刺されると大の大人が汗を吹き出し、のたうち回るような痛みが全身に広がって24時間続くそう。毒が神経を伝っていくことで麻痺も起こります。まさかこんなに小さな虫からこれほどの苦しみを与えられるとは、思いもしませんよね。
オニダルマオコゼ
水の中で生きる生物の中で、最も強力な毒を持つのがオニダルマオコゼ。背びれにハブの30倍もの毒を秘めていて、触ってしまうと毒が神経を犯し、手や足が壊死したり、最悪命を落とすこともあります。猛烈な痛みで意識を失い、浅瀬で溺れてしまうこともあるとか。
熱帯の海で生息し、日本では沖縄や小笠原諸島などで見ることができます。岩などに擬態しているため気付かないことも多く、ダイバーたちには恐れられている魚です。
アフリカゾウ
陸上で最大の哺乳類、アフリカゾウ。子供たちにも人気で優しいイメージのあるゾウですが、比較的温厚なアジアゾウとは違い、アフリカゾウの気性は激しく神経質です。一度怒ると手がつけられなくなり、その巨体もあって被害は甚大。他の動物を踏みつけて殺したり、人間の住む地域ですら破壊し尽くしてしまいます。
執念深い性質で、自分を怒らせた動物園の飼育員を、だいぶ経ってから鼻で叩きつけた事件もありました。
モウドクフキヤガエル
明るい黄色で体長2センチほどのモウドクフキヤガエルは、見た目は可愛いですが、実は世界でも最強クラスの猛毒を持つ危険なカエルです。その毒は一匹で10人近くの人間を死に追いやることができる殺傷能力を持っており、少しでも触ってしまったら一巻の終わりです。
コロンビアの固有種で、先住民が吹き矢にその毒を塗り、狩りに使っていた為にその名前がつきました。猛毒ながら、その美しさからペットしても人気があります。
ラブカ
水深1000メートルあたりに住む深海魚で、サメの仲間のラブカ。ウナギにサメの鋭い牙をつけたようなグロテスクな見た目で、体長は2メートル近くあります。大きく
長い体を伸縮させ、餌を捕食するのです。歯は三又に割れているのが特徴で、一度噛み付いたら決して逃がしません。
深海魚のラブカは普段はほとんど見かけることはないので、襲われることもありませんが、時々漁の網に引っかかっていることがあるそうです。
カツオノエボシ
透明なゼリー状の体に、鮮やかな青や紫が綺麗なクラゲのような生き物、カツオノエボシ。実は多くのヒドロ虫が集まってできた生き物で、普段は水面をプカプカと浮かんでいます。よくビーチに打ち上げられていますが、恐ろしい猛毒を持っているので絶対に触ってはいけません。
刺されると強い電気のような痛みが走り、リンパに届いた毒で激痛、発熱、アナフィラキシーショックなどを起こし、最悪ショック死してしまう可能性もあります。
ハイエナ
ハイエナといえば、他の肉食動物が獲った残りを食べる印象が強く、「サバンナの掃除人」と言われていますが、実は狩りの名人でもあります。専門家の話では、あまりに残酷で容赦のない狩りと捕食の手口に、怖気が走ることもあるようです。
捕まえた獲物は生きた状態で食いつき、牙や爪で皮膚や肉を切り裂きます。痛みと苦しみに悶えながら食べられていく動物たちを見ると、ハイエナに食べられるのだけは絶対に嫌だと思ってしまいます。
ヒョウモンダコ
10センチほどの大きさで、普段は岩や海藻に擬態する地味な色のヒョウモンダコ。しかし刺激を受けると、鮮やかな黄色の体に変化し、ヒョウのような青い縞や円の模様を浮かび上がらせます。
フグ毒と同じ神経毒を持ち、触ったり噛まれたりすると、呼吸困難を起こし窒息死してしまう恐れがあります。日本でも海岸沿いで発見されていて、襲ってくることはありませんが、地味な見た目に気付かず触ってしまうと大変危険です。
イリエワニ
平均5メートル以上を誇る地球最大のワニ、イリエワニ。泳ぎや狩りの技には定評があり、岸に近い水面下で、獲物が水を飲みに来るまで辛抱強く待ち続けます。そして圧倒的なアゴの力で獲物を水中に引きずり込むと、噛み砕き飲み込んでいくのです。一度捉えられた獲物は、ほとんどが逃げることはできません。
ワニの中でも群を抜いて獰猛なイリエワニは、人間を襲い食べてしまうため、地域によっては大きな問題となっています。
フグ
日本では高級料理として愛されているフグ。しかし、テトロドトキシンという神経毒を持つ危険な魚としても有名です。よくサスペンスドラマや推理小説の毒殺にも使われていますよね。
フグの調理には専門知識を持つふぐ調理師の資格が必要ですが、素人による調理でフグを食べ、毒にあたる人も少なくありません。呼吸困難を引き起こして最悪死に至る猛毒を持つ魚をあえて食べる日本人、あっぱれです。
ブームスラング
非常に大人しい性格のブームスラングは、毒蛇ながら、余程のことをしない限り襲ってくることはありません。ただ、それでもいざとなった時には一気に態度を豹変します。
ブームスラングの毒は血液が固まらなくなる出血毒のため、皮下出血や毛穴からの出血がみられます。非常に強力な毒ではありますが、遅効性のため、噛まれてすぐに病院で手当てを受ければ、ほとんどの場合が助かります。
ナマケグマ
つぶらな瞳で可愛らしい顔立ちをしているナマケグマ。優しそうに見えますが、実は性格は真逆です。自分の縄張りに入ってこられると、本能をむき出しにして襲いかかってきます。攻撃方法も残酷で、長い爪で相手の顔を引き裂きむしり取ってしまうのです。それによって顔を失う人も少なくありません。
ナマケモノのように爪を木にひっかけ逆さにぶら下がる習性と、ユニークな鼻の形から、ナマケグマと名付けられています。
ホッキョクグマ
真っ白で可愛らしいイメージのホッキョクグマ。CMや商品のキャラクターとしてもよく起用されていますよね。しかし、クマの仲間では最大の大きさを誇り、地上最大の肉食動物でもある彼らは、可愛いだけではありません。
気性は獰猛で、体の大きさと力の強さもあり、襲ってきた時の破壊力は恐ろしいものがあります。しばしば人間を襲うこともあり、一度狙われてしまうと歯が立ちません。ちなみに、空腹時は共食いをする種族でもあります。
オオベッコウバチ
世界最大のハチで、体長6センチ以上にもなるオオベッコウバチ。クモ狩り名人として知られ、別名「タランチュラホーク」と呼ばれています。通常はクモ狩りのために地上をうろうろしていて、獲物に毒針を指して麻痺させ捕まえます。
このハチの毒性自体は死に至らしめる可能性は低いですが、ものすごい激痛を伴うとされています。こんな大きいハチに追いかけられたら、パニックになってしまいますね。
ハコクラゲ
立方体のような箱型の形をしていることからハコクラゲと名付けられ、毒クラゲの代名詞として知られています。ハコクラゲの中にもいくつか種類があり、中には地球上で最も毒性が強い種に数えられているクラゲもいます。
致死率が高く、刺されると激痛でショック状態になり溺れたり、さらに心臓麻痺で命を落とすことも。生息地は広範囲に及び、毎年多くの人がハコクラゲの毒で亡くなっています。命が助かっても、長い間痛みで苦しむとか。
アフリカスイギュウ
アフリカのハンター達の間では、一番恐ろしいのは象でもライオンでもなく、手負いのアフリカスイギュウだと言われているそうです。草食動物でありながらも気性が荒く、アフリカではトップクラスの危険性を持ち、毎年多くの死者を出しています。
あの巨体で信じられないほどのスピードを出し、大きな角で敵を突き刺します。仲間想いのため、群れを発見した時は十分に注意しなくてはなりません。興奮させたら一巻の終わりです。
コモドオオトカゲ
インドネシアの島々に生息するコモドオオトカゲは体長約3メートル、体重約140キロあり、世界最重量のトカゲです。獰猛な肉食獣で、ありとあらゆる動物を捕食し、自分より大きい個体や人間すらも食べてしまいます。
コモドオオトカゲは鋭い歯や爪だけでなく、歯の間に毒も持っており、噛んだ際に獲物に注入します。毒は血圧低下や失血などを引き起こし、ショック状態のところをゆっくりと食べられてしまうそうです。
アメリカオオアカイカ
別名「レッドデビル」とも呼ばれ、2メートル近くにも成長する巨大イカのアメリカオオアカイカ。肉食性で、千匹以上で群れを作って行動します。
触手についている吸盤には鋭い歯が生えていて、触手に捕らえられてしまうと、歯のギザギザに切り裂かれ血だらけになってしまいます。捕獲する際に光を当てたりして刺激すると大暴れするため、漁師にとっても命がけの漁になるようです。日本では、さきイカなどの加工品で食べられています。
コーンカタツムリ
鮮やかな貝に覆われた小さな体に、強力な神経毒を有しているイモガイ。鋭い舌のような器官を伸ばして刺すことで毒を注入します。
イモガイの毒には抗毒血清がないので、毒が抜けきるまで生き延びられるように全力を尽くすしかありません。症状が出るまでには多少時間がかかり、しびれや嘔吐、発熱、麻痺、そして呼吸困難などを引き起こします。イモガイには何百種類もあり、種によっては命に関わるため、海岸で遊ぶ場合は要注意です。
ツェツェバエ
ツェツェバエは、アフリカの熱帯地域に生息する小さなハエで、動物や人間から吸血し、血液から栄養を取り込みます。体自体は小さいのですが、睡眠病の病原体であるトリパノソーマを媒介することで、非常に恐れられています。
睡眠病とは、睡眠周期が乱れ、意識が朦朧としたのち、昏睡して亡くなるという病気。これにより今まで数え切れないほど多くの人と動物の命が奪われ、特にコンゴでは甚大な被害を受けています。
サシガメ
見た目は全く違いますが、実はカメムシの仲間のサシガメ。草食系のカメムシと違うのは、肉食性で、口吻という鋭いストローのような器官で獲物を捕らえ、毒液を注入して仕留めた後、体液を吸うところです。
刺激すると人間を刺すこともよくあり、毒によってハチに刺されたような非常に強い痛みを感じます。襲ってくることはほとんどないので、手で触ったりつかんだりしないように気をつけましょう。
ホオジロザメ
映画「ジョーズ」で知られる人食いザメのホオジロザメ。沿岸の浅瀬が生息地域のため、サーフィンや遊泳中の人間ともよく遭遇し、今まで数え切れないほどの死傷事故が起きています。
大きな体、強力な顎、鋭い歯、そして尋常ではないスピードを武器に、狙った獲物は確実に仕留めるため、最も危険なサメであると言えます。ホオジロザメに襲われるのを避けるためにも、海に行く場合はできる限りの予防策を講じることがオススメです。
サスライアリ
大型のサスライアリは、雌アリは大きいものだと5センチにもなります。何千万もの大量の仲間で群れ、時速1キロの速さで進み、一気に襲いかかる獰猛なサスライアリは、また違う恐ろしさがありますよね。
軍隊での移動中に獲物を見つけ次第食い殺すのですが、昆虫や鳥だけではなく、大型の動物や人間すらターゲットになることがあります。たとえ小さいアリでも、これほどまでの大量の数に襲われれば、ひとたまりもありません。
アフリカライオン
アフリカとインドの一部地域に生息する、百獣の王ライオン。強く美しく気高い彼らは、野生でも動物園でも愛され続けています。
ネコ科の中では唯一プライドと呼ばれる群れを構成し、メスが狩りを担当し、オスが群れを引き連れ縄張りを守ります。基本的にはチームプレーでて獲物を捕らえるため、子供の頃から仲間と練習を重ねていくそうです。人間を襲うこともあるため危険ではありますが、それでも人気は衰えません。
オオスズメバチ
攻撃性が非常に強く、強力な毒と大きなアゴを持つオオスズメバチ。オレンジ色の体に黒い縞模様は危険度を物語っています。大きさもハチの中では世界最大で、4センチ以上にもなり、日本にも多く生息しています。
オオスズメバチは集団で襲ってくる習性があり、強靭な顎で噛みつかれ毒針を刺されることで、アナフィラキシーショックを起こし毎年たくさんの人が亡くなっています。巣を発見したら、早急に対処しましょう。
ナイリクタイパン
地球上の陸に棲むヘビでは最強の毒を持つナイリクタイパン。生息地はオーストラリアのみです。毒はキングコブラの50倍の強さとも言われ、一度に大人の男性100人は殺せるとか。
ただ、大人しい性格でヘビから攻撃を仕掛けてくることはなく、人間の生活区域に現れることもほとんどないため、心配する必要はあまりありません。血清も整備されているので、万が一噛まれても命を落とす確率は少ないでしょう。
オジロジカ
北アメリカから南米に生息に生息し、北アメリカでは最も小型のオジロジカ。ディズニー映画「バンビ」の子供の頃は、オジロジカがモデルだそうです。
オジロジカの走るスピードは時速およそ50km。その速さで車にぶつかることもありますし、道路に出て車の進行方向を邪魔してくると、避けた車同士で事故を起こすこともあります。人間と生活圏が被る彼らは、毎年驚くほどの事故数と、死傷者を出しているのです。
ネズミ
危険な動物と聞いて、ヘビやクモやサソリならともかく、まずネズミを頭に浮かべる人はいないでしょう。しかし日常の生活空間に現れる身近な存在としては、気をつける必要があります。
ネズミは病気を運んでくることで有名ですよね。ペスト、サルモネラ菌食中毒、腎症侯性出血熱などは、ねずみが媒介になって人の間に広がります。ねずみが現れたり糞を見つけた時は、きちんと対処することを忘れないでください。
ベンガルトラ
トラはネコ科最大の動物で、その中でもインドに住むベンガルトラは、野生トラの約半数を占めています。オレンジがかった毛皮に黒の縞模様は、トラのイメージの代名詞とも言えますよね。
夜行性のトラは強靭な体を持ち、獲物を求めて長距離を移動します。獲物を静かに待ち伏せてから、一気に襲いかかって仕留める姿は王者の貫禄です。しかし、基本的には人間と関わろうとしないので、それほど心配しなくても大丈夫でしょう。
カバ
動物園で見ると、ほとんど動かず優しげな雰囲気のカバですが、実はアフリカでは最凶の動物として危険扱いされています。人間に対して攻撃的な態度を見せることが多く、陸に上がった際に人間を襲うこともしばしば。
巨体でありながら走るスピードはとても早く、追いかけられたらとても逃げきれません。ものすごい力の顎で家畜や人間が噛み砕かれることもあり、とにかく刺激したり縄張りに入らないことが重要です。
ゴリラ
知能水準が高く、繊細で穏やかなゴリラ。平和主義で、ストレスに弱く、精神的に追い詰められると下痢を起こしてしまいます。まるで人間のようですね。ただ、自分の縄張りや群れを守るために怒った時のゴリラの強さは強烈です。
全身が筋肉で出来ているため、握力は約500kg、パンチ力は2トンから5トンと言われています。特にマウンテンゴリラは霊長類最強とまで言われ、本気で殴りかかってきたら、ひとたまりもありません。
ミズダコ
別名オオダコと呼ばれるミズダコは、タコの中で最大の大きさを誇り、平均でも5メートルはあると言います。今まで発見された中で一番大きかったのは体重272kg、体長9mもあったそうです。
ミズダコはエビやカニを主食としていますが、時にサメや鳥までも襲います。8本の触手は筋肉で出来ていて、その腕で絞め殺絞め殺すか、鋭い口で甲殻を壊して食べるのです。人間を襲うことはありませんが、こんなに大きいタコが近くにいると怖いですよね。
人間
様々な恐ろしい毒や強さを持つ危険な生き物を紹介してきましたが、地球上の生物で一番怖いのはむしろ人間かもしれません。どれだけ大きく強い動物たちも、武器を作り自分たちの欲求のために殺すことができる人間。自然に逆らい、本来あるべき姿を捻じ曲げて変えたことで、生態系が変化したり絶滅した動物も多いでしょう。
地球の未来のためには、他の生き物との共存を図り、環境を守るために努力していかなくてはいけません